どうも、Soranekoです。
限界ニュータウンの陰翳 限界ニュータウンは蜜の味 : 2を読んでみたとき、まずその舞台設定の生々しさと現実との親和性に軽く背筋がざわめきました。
少子高齢化と過疎の進んだ団地群に潜む、寂しさと欲望が入り混じった空気。
そこに登場する女たちは誰もがどこか物哀しく、けれど情欲には抗えない濡れた眼差しをしていて、そのギャップがとても印象的でしたね。
物語の構成はオムニバスに近い形式で進み、それぞれのエピソードが独立しつつ、ひとつの閉鎖的な世界観に緩やかに繋がっている構造が見事でした。
読み進めるうちに、これは単なるエロコミックではなく、崩れかけた日常の中でしか生まれ得ない欲情のリアルを映し出した作品だと確信させられました。
では、ここからは簡単に商品レビューに入っていきたいと思います。
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限界ニュータウンの陰翳 限界ニュータウンは蜜の味 : 2 (エンジェルコミックス)
限界ニュータウンの陰翳 限界ニュータウンは蜜の味 : 2 (エンジェルコミックス)
レビュー良かった点
この第2巻で特に印象深かったのは、空虚な生活の中に不意に訪れる情事の描写が非常に丁寧で、決して派手ではないのに深く刺さる官能があったことです。
例えば、定年退職を迎えた夫との生活に虚無を抱える主婦が、隣人の若者と静かに絡み合うシーン。
彼女が最初は拒絶を示しつつも、徐々に肌の熱に逆らえなくなっていく様子が細かく描写されていて、身体の疼きが伝わってくるようでしたね。
音声こそないはずの紙面から、喘ぎと湿り気が聞こえてくるような演出力も光っていました。
セリフの使い方も非常に巧妙で、あえて饒舌にはせず、吐息まじりの短い言葉のやり取りが濃厚な臨場感を生み出していました。
さらに体位の構図も単なる露骨さに頼らず、閉じた団地の空間を生かした視点の切り取りがエロティックでした。
狭い台所での立ちバック、廊下の壁に押し付けられての正常位、風呂場の湿気とともに肌を重ねる描写など、それぞれの場面に生活感と性の重なりがあり、単なる抜きではなく、欲望の真実に触れるような感覚がありました。
レビュー気になった点
一方で、やや展開に既視感を覚える部分もあったことは否めません。
特に「若者と団地妻」という構図が繰り返されることで、読者によっては展開のパターンに飽きを感じてしまうかもしれませんね。
もちろんその都度キャラクターの背景や心情には違いがあるものの、もう少し大胆なシチュエーションや新鮮な関係性の提示があるとさらに没入感が増した気がします。
また、いくつかのシーンでは性描写がやや抑えめに感じられた部分もあり、もっと深い絶頂や責めの強弱、汗と吐息の交錯を描き切ってもよかったのではないかと思いました。
とはいえそれも全体の雰囲気とのバランスをとった結果とも受け取れるため、好みによる部分も大きいですね。
そして、絵柄に関しては非常に写実的で巧い一方で、キャラの顔立ちにやや個性の薄さがありました。
もう少し年齢や生活感の差を明確に出すことで、キャラクター同士の関係性にもさらに深みが出たかもしれません。
まとめ
限界ニュータウンの陰翳 限界ニュータウンは蜜の味 : 2は、日常の綻びから生まれる官能の静かな炎をじっくりと描き出した、非常に完成度の高いアダルトコミックでした。
豪奢な肉体美や過激な演出に頼らず、生活と性が隣り合う日常の隙間を抉るように描く手法は、読み手の深い欲望を静かに揺さぶります。
濡れた空気と視線が交錯する団地の一室で繰り広げられる情事を、ぜひページをめくりながら味わってみてください。
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当ブログでは、これからも主にアダルトな商品を中心に超簡単にレビューしていきたいと思います。
皆様の生活が少しでも豊かになりますように。
では、また次回の更新でお会いしましょう。